Saturday 11 April 2009

若者とその愛犬

先ほどお散歩をしていたら、前方からマスティフのような大型犬を連れてる若者(20歳前後)が歩いてきた。 その若者は私たち(ウディー犬)に気づいて避けるように道路を渡ろうとしたが、その犬が吠え始め、リードを引っ張り、その若者は道路のど真ん中で転んでしまった。 飼い主の手から離れたその犬はウディー犬に襲い掛かる訳でもなく、何が起こったか分からない様子で座り込んだ。 慌てて再びその若者がリードを手に取ると、犬は再びウディー犬に吠え始める。飼い主の若者は転んで恥ずかしい思いをしたからか、愛犬に対し暴言を発し、手の平で犬の頭を思いっきりたたいた。 飼い主としての力量の無さを、犬に当たっていると言ったところだ。 すると、私たちの直ぐ近くに通りかかっていたおばちゃんが、すかさずその若者を怒鳴るつける。「犬に暴力を振るうのは止めなさいよ!」 おばちゃんは世界中どこでも強いのだ。 おばちゃんに怒鳴られてに舞い上がった若者は、そのおばちゃんに言い返すように叫びながら去って行った。

彼の犬は既にかなり大きかったが、まだ子犬(1歳くらい)のように見えた。 あのままトレーニングも受けず、飼い主からの暴力とフラストレーションを一身に受けて育つ犬がどうなるのか、とても不安だ。 もしかしたら、遅かれ早かれホーム行きになってしまうかもしれない。 そうなって、逆に良い飼い主さんと出会える方が、あの犬の為にも(世の中の為にも)良いのかも知れない、とも思ってしまった。

ともあれ、最近イギリスでは若者がファッションで闘犬を飼う傾向があり、スタフォードシャーテリアが大量にイギリス国内へ流出した。 最近ではスタフォードシャーテリヤよりも更に大きいなマスティフを飼う人を多く目にする。 あれだけパワルフナ犬を何の知識も無く、ファッション目的だけのために飼うのはとても危険である。 近年イギリスでは、犬が子供を襲って死に至ったという事故のニュースも少なくない。

イギリスは動物愛護で有名な国だが、こういった問題も終わりが無い。

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