Thursday 8 October 2009

いそうろう

ダンのフラットへ移動して1週間半が過ぎた。ウディーも無事英語の先生の資格を取得し金曜日に卒業した。この4週間、本当に大変そうだった。毎日12時間以上の勉強で、週末もまったく無し。特に引越しの準備をしながらだったので、余計に落ち着かなかったはず。コースは8人でスタートし、あまりのきつさに一人脱落した人が出たらしい。 勉強に慣れている新卒の若い人たちも、3週目にはかなりの疲労を見せていたそうだ。

ところで、ダンのフラットは戦後に立てられた公団住宅を買い取ったものだ。間取りのデザインがものすごく良いので、いったい誰が建てたのかと思わず建築家を検索したところ、結構有名な建築家がデザインしているという事が分かった。ダンのフラットはブランドン・エステイトと呼ばれる高層公団住宅が立ち並ぶ集合住宅の一部で、いわゆる国からの補助を得て居る庶民が多く住んでおり、ちょっと危ないというレッテルもあるが、最近ではそんな公営住宅(カウンシルフラット)を切り売りし、ダンのように、個人が割と安く買い取っている場合も少なくなく、雰囲気がだいぶ変わってきている。

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ブランドン・エステーとのデザインのすごいところは、フラット内の窓の多さ。リビング、寝室は二つともベランダに面しており、更には裏にあるキッチンとキッチンに面しているリビングの一部にもベランダがある。 つまり、トイレと風呂場以外は全てにベランダ付いているデザインになっている。 リビングルームは4面あるうちの3面に窓があり、とても明るい。

フラットは14階に位置しており、メインのベランダからはケニントンパークが一望でき、更にはバタシーパワーステーション、オーバルクリケット場、天気の良い日はウェンブリーまで見通すことが出来る。 高層ビルの良い所は、このように街を一望ところだ。

話は変わって、ダンはすごい清潔な人だったのだ(汗)私がちょっと食器を洗ったら、その洗い方が気に入らず、自分で洗いなおしていた。ガス台まわりも、毎日食事の後ピカピカに磨いている。 もしかしたら、その理由は近所のフラットからゴキブリが発生したという話が最近あったからかもしれないが、それにしても、凄い。

それでも、私たちが作った夕食を毎日一緒に喜んで食べ、その後、食器洗いを率先してしてくれるのだから、文句は無い。一緒に住むと、今まで知らなかった一面が見えてくるのが面白い。

それにしても、ポンド安がつらい。荷物を多くするとその分の運賃が高くなるし、日本で買うと円高で損をする。何を捨てて、何を日本へ持っていくか、決断がとても難しい。 ともあれ、JALは一人20キロまでらしいので、それ以内に収めるよう捨てるしかないのかな?